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可愛いヤギを食べること。

こんにちは。バビです。


ジャミはヤギを飼っています。

数匹いますが、それぞれに個性があって、可愛くて。

気の強い子、大きいヤギに寄り添って小判鮫のように、うまいこと過ごしている子、大らかな子。見ていると楽しいです。


このヤギたち、お店のお料理には使っていませんが、イイド(イスラム教のお祭り)の時とかに、イスラムの方法に従ってと畜(ハラル)していただきます。


新鮮なお肉で作ったカレーは、ものすごく柔らかくて美味しいです。よく煮込んだお肉の柔らかさとは違う、素材そのものの柔らかさに驚きます。



昔、バングラデシュに行った時、ハラルされた後の牛をジャミ娘と一緒に見ながら、ハラルされたね、牛さんの命をいただいて人は生きられるんだね、と話をしたことがあります。


そのことを帰国してから友達に話したら、「私だったら残酷で見せられない」「トラウマになる」などなど様々な意見を言われて、やっちゃいけなかったのかなと心配になったりしたのですが。

ジャミ娘はお肉大好きな元気な大人になりました。よかった。



バングラデシュだと、こうしたことは日常茶飯事ですが、日本だとなかなか機会がないですよね。


きれいにカットされたお肉がスーパーにたくさん売られているのは、日本の衛生管理や食品の運搬、加工の技術のたまものだ!といつも感心しています。


ただ、と畜は残酷なもので、子どもに教えるのはタブー、みたいな考え方はどうなのかしら…と思ったりします。


生き物の命をいただいている。そのことを知る方法が、と畜のシーンを見るに限る!とは言いませんが。


たくさんの食材が捨てられているというニュースを見るたびに、命をいただくことの意味がきちんと分かっていたら、こんなに捨てることはないのでは?と思うのです。


そんなモヤモヤした気持ちが晴れる映画をこの間知りました。「銀の匙」という、農業高校を舞台にした、酪農と青春をテーマにしたお話です。


食べられる運命にある動物の様子や、酪農に携わる人たちの努力や大変さなどを知ったり、考えたりできる、とても良い映画でした。


動物や植物の命をいただかないと、人は生きていけないから。


私たちの命と生活を支えてくれる動物や、酪農家の方々への感謝の気持ちを常に持とうと思う私です。